Mazda RX-7 (FD3S)99.5
 TYPE-RS イノセントブルーMc

99.9.23 ALC走行会報告

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9月23日、私の所属しているAUTO & LIFE CLUB(ALC)の筑波走行会がFD-2号のデビュー戦になりました。
タイムは・・・1'10"899と、ちょっと残念なタイムでした。
このクルマの素質はこんなものではないことは充分に分かったので、次回10月19日、AUTOAZEX DRIVING CLINIC
with KNIGHT SPORTS(同じく筑波)では、とりあえず1秒アップ、1分9秒台を目指します。
あと、気温が低くなれば、7秒台までは行けそうな気がしていますが・・
(最初は6秒台を狙うと言っていたが・・)

 とりあえず、参加者の中のトップタイムは確保できたようですが、肝心のタイムは1'10"899と目標の2秒落ち。全く乗りこなせていなくて情けなくなりました。
 前の時間までゴルフ・パンダ等のレースを開催しており、タイヤかす・砂なども多く、コース状況も良くなかったし、気温も高く、更にクラス分けも2クラスだけで、クリアラップが全く取れなかった、全車ライト・オン等の不利な条件もあります(言い訳です)ので、次回(10月19日:同じく筑波)ではあと1秒くらいは縮められそうです。
 久しぶりのノーマル車で、結構面食らった面も見あります。
 走り出して最初は、速いポルシェのあと(遅いクルマも皆どきますから)について、エアコンをかけたまま挙動の確認を行ってみました。
 まず、ブレーキがとんでもなくよく効くこと。これはProject μのHC-Titan Kaiに換えてあるのですが、温度の上がる前から、とにかく良く食いつきました。更に1型では、タイヤがキュルキュルいう程度でABSがリリースしてしまっていたのが、特にリヤはロック近くまで使えるのでとても良いですね。直線では最高速が確実に上がっているのに、今までとブレーキングポイント全く違い、減速Gに慣れないこともあり、最後までブレーキングポイントを掴めずに、早くに減速し過ぎて荷重をフロントに架けきれずに進入する場面が多くなってしまいました。
 前回筑波を走ったFC(ABSなし)はフロントのキャンバーを2°にしてあって、タイヤはA032ながら205/60R15の細いタイヤだったせいもありますが。
 30分1セッションだけでしたが、最後までブレーキの感触も変化ありませんでした。ついでにFCで使っていたENDLESSのCCM(に限らず)は、走行後、冷えると再び温まるまで暫くの間、全然効かないのですが、 Project μでそういうことは今までありません。
 ABSのリリースも充分遅いので、もう少しMCS(マスターシリンダー・ストッパー)を締めこんでいっても良いかもしれません。
 脚周りはやはりノーマルですから、とにかく難しかった。
 まずピッチ変化が大きいので、荷重移動の効果が大きいうえ、カクーンとロールに入る。多分リヤのスタビが弱くなったためでしょう。だから、進入での姿勢作りが難しい。ロールが付いてしまえば安定性抜群で、うまく進入で姿勢さえできていれば、ジワーッとスロットルを開けていくと素晴らしい速さで脱出できます。このまま「ドン」と踏めばきれいにドリフトに入るのでしょうが、今回は「ドリフト禁止」ですので止めておきました。
 ロールスピードは相変わらず早いのですが、ダンパーがしっかり働いていて、進入で挙動を乱しても、揺り返しでタコ踊りをすることはありませんでした。やはり進入がポイントになりそうです。

 もっとタイムを出すためには、もう少しオーバーを押さえて、アンダーをコントロールしながら踏めるようにしたほうが、タイムは伸びるでしょう。脚周りは、子供とのドライブ用に、ストリートでの乗り心地最優先で、いじりたくないのですが・・・。

 1型と比べると、雑誌等のインプレの通り、明らかに「ダル」になっています。よい意味では懐が広い。因みに、アンダーを出してしまって(意識的にではないのだけれど(^^;))、1型だったら速度が落ちて自然に収まるのを待つしかないようなシーンでも、トルクがあるせいもあり、無理矢理パワーオーバーに持っていって立て直すことも可能でした(そういう運転するなって!)。
 しかしながら、1型のような切れ味のシャープさがなく、「これが低重心のロータリーの最大の恩恵を受けたコーナリング・マシーンだ!」と叫びながらねじ伏せる楽しみが減ったことも事実です。
 私の全財産を投じて買ったクルマですから、絶対に壊すわけにはいかないのは、前のFD-1号と同じなのですが、滑っても、自分のコントロール下。クルマが自分の言うことを聞かなくなって(スピンや壁に貼りつく等)しまう恐怖が減って、コーナリング中の心拍数は明らかに下がっています。
 遅いクルマがいなくなってきたので、ポルシェをパス。タイムアタック・モードに入りましたが、ちょっとリヤが出過ぎる。結果的にはこの時のタイムがファーステストラップなりました。
 出口のスピードアップを狙って、コーナーの後半でスロットを開けて行くと、リアが出てしまい、トラクッションが懸けられない。
どうもリズムに乗れないので、1度ピットインして頭を冷してからもう一度コースインしました。
 今度は速そうなインプレッサの後について、2秒ほど車間を取ってタイムアタックをかけたのですが、すぐに追いついてしまって、かつ周回遅れにてこずってなかなかアタックできず。インプレッサを抜いてから仕切り直ししましたが、今度はシフトミスと言うよりスロットルペダルを踏み外して、1コーナー入り口で2速に入れられず、1周流して次を狙おうと思ったら、チェッカーが出てしまいました。

 今回は、リアスポイラ−は一番寝かせてありましたので、次は立ててアタックしてみます。
 タイヤの空気圧は、冷間でF210kpa/R220kpaで行きました。走行後の数値は忘れてしまいましたが、走行後のタイヤも片減りもなく、タイヤかすも、減りも最少(さすがノーマル)で、次はリアをもう少し上げてみます。(早く無くしてSタイヤに換えたい気もしますが)アライメントも変更の必要なさそうです。ブレーキダストも鉄粉が少ないので、ホイールへの焼き付きもなく、洗ったら取れるものでした。

エンジンに関しては、初めて全開走行をしたわけですが、非常にパワフル。水温上昇なし、ブーストのタレもありませんでした。当然触媒ランプも点きません(だって5型には無いんです!)。まあ低速の筑波、30分1セッション、休憩付きでしたからこれぐらいで音を上げるFCのほうが拙いんですが。
 パワーアップを果たしたら、やはり脚が・・・となりますねェ。

今回靴をFETのドライビングシューズに替えていったのですが、まだ靴の慣らしが終わっていないせいもあって、ちょっと扱い難かった。ペダルレイアウトがFCよりもタイトなうえ、ペダルが軽すぎるので、デリケートな操作が要求されるのでしょうが、暴力的な前後・左右のGがかかるので、1度ならずミスしました。今度までには、ブレーキペダルをもう少し奥にセットし直してトライしてみます。
 靴も少し高くても、本物のレーシングシューズにしておけばよかったと後悔しています。
 思ったほどタイムが伸びなかったのと、それ以上に「乗れていない」というのが今回の感想です。走行時間も短かったので、次回こそ、クルマの実力を発揮させてやりたいと思っています。


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