Mazda RX-7 (FD3S)99.5
 TYPE-RS イノセントブルーMc

00.5.24 autoazex Driving Clinic with KNIGHT-SPORTS報告

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 今回の舞台は、走り慣れた日光でも筑波でもなく、那須オートスポーツランド。当日まで、詳しいコース図もナシで臨んだので、どんなコースか期待と不安が高まります。

 しかしながら今回もまた雨。それも大降りでした。

 横浜の自宅を7時に出ましたが、まだ月末でもないためか、首都高は比較的空いていました。09:30に佐野SAに到着して、休憩中に雨が降り出しました。日本海に寒冷渦(上層寒冷低気圧)があり東進中。前日の予想図では寒冷前線が昼頃関東北部を通過する見込みで、丁度13:00からの走行時間帯が降りそうだったので、希望的観測では降り初めが遅れて走行終了後にならないものかと思っていたのですが・・・。
 でも、この時間から降り出したということは、継続時間は3〜4時間程度と読んでいましたので、13:00まででに止んでくれるのではないかとに逆の希望も出てきました。ここで満タン給油。あと50km程です。
 この後も、気象用語では並の(一般的には強い)雨が降ったり止んだりの天候が走行開始まで続きました。
3グループ、20分x3トライありましたが、我々の組の最初の走行の時には、雷を伴った<並の>雨だったものの、その後雨も止み、日が照ってきて、3本目には、ほぼDRYになりました。結果的にはDRYもWETも走れて大満足。

 今回は筑波や日光のように計測器を積まなかったので、タイム計測は無いものだと思い込んでいました。さらにWETから走り出したものだから、DRYになってもドリフト小僧のように、滑らせて遊んでいて、タイム・アタックらしき事はやりませんでした。そうしたら、走行終了後に、順位が発表になり(詳しいLAP CHARTはプリンター故障のためまだ届いていない)、DRYだけでも、もう少し真剣に走っておけばよかった・・。

 帰還してからみたニュースで、柏など、千葉・茨城・栃木で降雹があり、かなりの被害が出たことを知りました。雹までは降らなかったのは、不幸中の幸いです

那須オートスポーツランド
 東北道・那須ICから15分程で「那須オートスポーツランド」に到着。地図通りで、途中何箇所かに案内標識もあったので、迷う事なく到着しました。大きな一時停止を左に曲がる1箇所以外は、一本道です。途中にコンビニは1件もなく、小さいスーパーに寄って昼飯を調達しました。ガソリンスタンドも、経路上はICを出て直ぐにある1軒以外見当たりませんでした。途中で国道4号線をくぐるので、国道に出れば、当然あるでしょう(確認していません)。
 入り口の看板はあまり大きくないので、見落とし易いかもしれません。右折で入ってから、左側、コース下のトンネルをくぐります。ここの起伏が激しいので、極端に車高が低いと通れないかも。
 施設は新しいうえに、手入れも行き届いていてとても奇麗でした。トイレの洗面所でお湯で手を洗えたので感激しました。帰る頃、コース清掃とともに、パドックも丁寧に清掃されていました。

 今回、このコースは初めて走りましたが、最初、パドックから見渡した印象は、「エスケープ・ゾーンが無い!」「狭い!」「コースの内側に山がある(だからブラインドが多い)」でした。
 この雨の中、誰かがスピンしちゃったら逃げ場がなくなりそうです。
グランドスタンド前。ホームストレート

 しかしながら、走りだしてみると、想像以上にスピードレンジが低い事もあって、WETでもDRYでも恐怖感はあまり感じませんでした。誰かがまわってしまった場合、ブラインド・コーナーが多いので見えないのは確かですが、要所にはポストがあるので、黄旗を振ってくれます。
 路面は通常の舗装なので、グリップはそう高くありません。全部2〜3速で走りきれます。私のFDで最高速は145km/h止まりでした。

 全体的に、小さなコーナーが連続するために、リズムに乗れるととても気持ちが良い(多分速い)のですが、うまくいかないと、次、その次とどんどん無理なラインになってしまって、出口ではとんでもなく遅くなってしまったこともありました。
 縁石はほぼフラットで、上手く利用すべきでしょう。WETだと滑るのは当然ですが。

 限界が低いからこそ、エスケープ・ゾーンが無くても思いっきり走れました。何度かまわり過ぎて大カウンターで抜けたり、アンダーでサイドブレーキを使ったりしましたが、V型FDは、I型のようなピーキーな挙動も見せず、ハイドロプレーニングにも全く遭わず、こころゆくまで楽しめました。

 DRYになると、バックストレートからS字状のコーナー(20R-15R-30R)に飛び込むところは、結構スピードが載るので全制動が必要で、ブレーキ踏むのが早くなってしまう傾向があります。イン側の縁石も使って、最短ラインを狙いましょう。
S字入り口、右20R イン側のダートにパイロンが
置いてある左17R
切り返して右15R

 次のヘアピン前の35Rは、そこそこ速いので、飛び込みの速度が難しかった。速過ぎてアウトにはらむと、次のヘアピンの進入が苦しくなるし。
左125Rから右35R。インもアウトも薄いスポンジバリア。
その向こうは土手。

 また、最終コーナーは、その前のコーナーからのロールを引き摺っているので、狙ったラインに乗せるのが難しいのと、殆どエスケープ・ゾーンが無いため、出口アンダーは禁物。手前で確実に向きを変えていないと踏み込めず、直線のスピードを大きくロスします。
30Rから、最終15R。アウトにだけは・・・行きたくないですね。


 

今回の変更点
Knight Sports
パワートルクロッド
 下の写真のようにエンジンを右のバルクヘッドにリジットに固定してしまう物です。
 どのパーツよりも劇的に変化しました。まず、スターターを廻した瞬間に、ガツンと衝撃が伝わります。アイドリング(特にエアンコンON)では、かなりの振動と騒音があります。半クラッチ発進する時がまた振動で辛い。
 しかしながら、エンジンの左右の振れを完全に押さえ込んでいるため、クラッチが繋がってしまえば、スロットルを開けるとダイレクトに加速するフィーリングです。スロットルのON/OFFに対してもイヤなギクシャクした挙動が一切無く、加減速してくれますし、そして何より、トランスミッションの動きも抑えるため、シフトUP/DOWNが面白いように決まるのです。今回、2―3速しか使わないサーキットではありましたが、筑波が楽しみです。
 また、今回までにブレーキ・クラッチペダルの調整が上手く決まった効果もありました。今までも、ブレーキ・クラッチペダルのショートストローク化(ストッパーを動かして遊びを減らす)と、ブレーキペダルの高さをスロットルに合わせる調整はやっていたのですが、今回はクラッチのミートポイントを下げてみましたが、これで大分シフトダウンがやり易くなりました。
 自宅で取り付けて、そのまま乗って行きましたが、首都高の渋滞はさすがにツライ。エンジンマウント交換より安価で、普段は簡単に取り外せるので、サーキット専用であればこれで充分です。
Knight Sports
ハイブースト・ホースキット
これは転ばぬ先の杖。ブーストを上げた時にホースが破損するのを防ぐためですので、何等変化なしです。取付はホース自体は簡単でしたが、ブローバイのオイルがホース/ダクトからインタークーラー内部までベットリ付着していたために、外せる所は全部外して拭き取ったのと、ノーマル・ブローオフバルブへのホース等へのホースバンド取付もやったので、こちらの方が時間がかかりました。
ワイドトレッド・スペーサー取り外し 前回失敗したので、外しました。これで挙動がニュートラルに・・・。


1回目走行
 雷を伴った<並の>雨の中、出走しました。当然WET。一部では水溜りもできていて、ラインを外すとハイドロプレーニングの可能性も充分にあります。Sタイヤ勢が苦労する中、参加者中8番のタイムでした。

Knight Sports FD3S デモカー(日下部 保雄氏ドライブ)を1コーナー出口でパスするところ。WETじゃなきゃ
こんなことはできません。



2回目走行
 雨はこの時点までに完全に止み、レコードラインは乾きつつあります。この走行前に、日下部さんドライブのデモカー乗せて貰ったので、狙うべきラインがだいぶ見えてきました。ラリーストのドリフトも充分に楽しませてもらったので、自分で挑戦?です。パワーオンでのスライドはかなりコントロールできるようになりましたが、OFF-ONの時や、コーナーの切り返しで姿勢を維持できずにラインを外してしまう時がまだまだあります。


3回目走行
 今度は、ほぼDRY、日も照ってきて全開アタックができそうです。ブーストを0.85に上げたのですが、今回さすがに、水温が上がり始め、90℃を突破。その先はすぐに100℃まで上がるので、クーリングLAPを間に入れながら走りました。結果は11周目の50'59がBESTで、全体で10位の成績。ちょっと悔しいけど、タイムを出すための走りをしていない分(しても一緒かも)、思いっきり楽しめたので、これでヨシとしましょう。


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